生成AIで営業を効率化する、という記事を読んだ。
提案書のドラフトを自動生成したり、議事録を起こしたり、フォローアップメールをまとめたり。7つの活用シーンが丁寧に紹介されていた。
NTTデータが提案書作成を自動化しているとか、パナソニック コネクトがConnectAIで営業文書作成を効率化しているとか、そういう具体例も出てきた。
正直、「あ、やっぱり大手はもうやってるんだ」と思った。
これ、営業の記事なんだけど、読みながらずっと自分のことを考えていた。
フリーランスになって5年、ロゴやブランディング、Webの仕事をしている。
それなりにAIツールも使ってきた。Midjourneyでムードボードを作ったり、Adobe Fireflyでラフのバリエーションを出したりすることは、もう日常になっている。
でも、それは「ビジュアルを作る補助」として使っているのであって、仕事全体の流れをAIに持っていかれているとは思っていなかった。
ただ、この記事を読んで、ちょっと怖くなった。
フリーランスにとっての「営業」って、新規クライアントへの提案メールだったり、見積書のやりとりだったり、商談後のフォローアップだったりする。
そういうテキスト仕事を、ChatGPTや他のAIに出力させているデザイナーが、もう普通にいるんだと思う。
しかも、クオリティが「そこそこ以上」なら、クライアントには分からない。
迷う、というより、この感覚をうまく言語化できなかったのが正直なところだった。
でも最近やっと分かってきた気がする。
デザインの仕事でAIを使うとき、私は常に「最後は自分が決める」というラインを引いている。
Midjourneyが出したビジュアルをそのまま納品することは絶対にしない。
Adobe Fireflyの素材も、自分のデザインシステムに合わせて手を加える。
だからAIは「材料を増やすツール」であって、「判断するツール」じゃない、という感覚でいられた。
ところが、提案メールや見積もりの文面をAIに書かせるとなると、話が変わってくる。
そこには自分のトーン、クライアントとの関係性、過去の会話から読んだ空気感、みたいなものが本来は入っている。
「先月のミーティングで少し不安そうにしていたから、今回は予算を段階的に提示しよう」とか、「このクライアントはメールが長いと読まない人だから3行で済ます」とか。
そういう非言語の判断を、プロンプトで再現できるのか。
できる部分もあるかもしれない。でも、任せきりにすると、私の代わりに「それなりの誰か」がクライアントと話し始める感じがする。
それが、ちょっと怖い。
パートナーに「また悩んでる顔してる」と言われたのは先週のことだ。
AIの話をしたら「でもあなたのデザイン見て依頼してくるんじゃないの」と返ってきた。
そうなんだけど、そうじゃないかもしれない、という部分が引っかかっている。
クライアントは最初、私のポートフォリオを見て連絡をくれる。
でも長く付き合ってもらうのは、メールの温度感だったり、提案の言葉の選び方だったり、そういうコミュニケーションの細かい積み重ねだと思っている。
そこをAIに任せると、確かに時間は浮く。
でも、長い目で見たとき、クライアントは「私」じゃなくて「それなりのサービス」を買うことになっていないか。
とはいえ、競合を意識すると、使わない選択肢もなくなってきている。
週に3〜4件の提案対応をしながら、デザイン本体の時間も確保しようとすると、事務仕事に追われる夜が必ずある。
そういう夜に、提案書の構成だけAIに出させて、自分で言葉を整える、くらいのことはもうやっている。
たぶん、ラインの引き方が問題なんだと思う。
「材料を出させる」のはいい。
「判断ごと委ねる」のは、まだ渡せない。
このラインが、これからどこまで動くのか。それを自分で観察し続けることが、今の私にできる唯一の答え合わせだ。
提案書のドラフトを自動生成したり、議事録を起こしたり、フォローアップメールをまとめたり。7つの活用シーンが丁寧に紹介されていた。
NTTデータが提案書作成を自動化しているとか、パナソニック コネクトがConnectAIで営業文書作成を効率化しているとか、そういう具体例も出てきた。
正直、「あ、やっぱり大手はもうやってるんだ」と思った。
「営業」の話なのに、なぜデザイナーの私が揺さぶられたのか
これ、営業の記事なんだけど、読みながらずっと自分のことを考えていた。
フリーランスになって5年、ロゴやブランディング、Webの仕事をしている。
それなりにAIツールも使ってきた。Midjourneyでムードボードを作ったり、Adobe Fireflyでラフのバリエーションを出したりすることは、もう日常になっている。
でも、それは「ビジュアルを作る補助」として使っているのであって、仕事全体の流れをAIに持っていかれているとは思っていなかった。
ただ、この記事を読んで、ちょっと怖くなった。
フリーランスにとっての「営業」って、新規クライアントへの提案メールだったり、見積書のやりとりだったり、商談後のフォローアップだったりする。
そういうテキスト仕事を、ChatGPTや他のAIに出力させているデザイナーが、もう普通にいるんだと思う。
しかも、クオリティが「そこそこ以上」なら、クライアントには分からない。
「そこそこ以上」が怖い理由
迷う、というより、この感覚をうまく言語化できなかったのが正直なところだった。
でも最近やっと分かってきた気がする。
デザインの仕事でAIを使うとき、私は常に「最後は自分が決める」というラインを引いている。
Midjourneyが出したビジュアルをそのまま納品することは絶対にしない。
Adobe Fireflyの素材も、自分のデザインシステムに合わせて手を加える。
だからAIは「材料を増やすツール」であって、「判断するツール」じゃない、という感覚でいられた。
ところが、提案メールや見積もりの文面をAIに書かせるとなると、話が変わってくる。
そこには自分のトーン、クライアントとの関係性、過去の会話から読んだ空気感、みたいなものが本来は入っている。
「先月のミーティングで少し不安そうにしていたから、今回は予算を段階的に提示しよう」とか、「このクライアントはメールが長いと読まない人だから3行で済ます」とか。
そういう非言語の判断を、プロンプトで再現できるのか。
できる部分もあるかもしれない。でも、任せきりにすると、私の代わりに「それなりの誰か」がクライアントと話し始める感じがする。
それが、ちょっと怖い。
使わないと負けるし、使いすぎると消える
パートナーに「また悩んでる顔してる」と言われたのは先週のことだ。
AIの話をしたら「でもあなたのデザイン見て依頼してくるんじゃないの」と返ってきた。
そうなんだけど、そうじゃないかもしれない、という部分が引っかかっている。
クライアントは最初、私のポートフォリオを見て連絡をくれる。
でも長く付き合ってもらうのは、メールの温度感だったり、提案の言葉の選び方だったり、そういうコミュニケーションの細かい積み重ねだと思っている。
そこをAIに任せると、確かに時間は浮く。
でも、長い目で見たとき、クライアントは「私」じゃなくて「それなりのサービス」を買うことになっていないか。
とはいえ、競合を意識すると、使わない選択肢もなくなってきている。
週に3〜4件の提案対応をしながら、デザイン本体の時間も確保しようとすると、事務仕事に追われる夜が必ずある。
そういう夜に、提案書の構成だけAIに出させて、自分で言葉を整える、くらいのことはもうやっている。
たぶん、ラインの引き方が問題なんだと思う。
「材料を出させる」のはいい。
「判断ごと委ねる」のは、まだ渡せない。
このラインが、これからどこまで動くのか。それを自分で観察し続けることが、今の私にできる唯一の答え合わせだ。